梅雨明けの暑さもひとしお、じっとしていても汗の流れる今日この頃です。皆様にはお変りもなくご活躍のことと思います。

さて、「くらしのこころ学セミナー」を開催してきて思うことは、何気なく暮らす毎日の中で、自分自身の思い上がりからくる傲慢さ、我がままな態度など、自分のどんなところにあるのかを知りたくて、「わたしってどんな人」と問いかけ続けてきて、人が人として生きていくうえで、今改めてその必要性をより強く感じています。セミナーで、お互いに本音で語り合える、そして謙虚に自分自身というものを見つめていけることに喜びが持てます。

私の開催しているセミナーに、初めて参加された方と話をしている時のことでした。

息子さんが中学3年生の時、進学をひかえて、学年でトップの成績で、学区の一番いい高等学校へ行ける息子さんなのに

「俺はもうこれ以上おふくろの言いなりになりたくない」

と、親に内緒で職業訓練所を受けて、分った時には、もう高校の受験は終わっていた。それが原因でその方は反狂乱になってた。そういう状況で、セミナーに来られて、皆さんの話を聞くなかでご自身の対応の間違いに気づかれ、話されたことは

「息子が小さい時、私の財布からお金を取ったり、万引きもした。私は主人を抜きにして私1人で処理をしてしまった。高校受験までの息子のことすべてを主人を抜きにして私1人で処理してきました。家庭に夫の存在が無かった。このことが、子どもの人生を変えてしまっことを、今日ここへ来て、自分が間違っていたことが分かりました」

と話されたのです。

親は時として子どもを1人の人格者として関わることを忘れ、無意識に思うようにしようと親の立場に立たせ叱ったり責めたりしています。私自身謙虚に自分を見つめ大いに反省をすることのできた出会いの1人でした。

平成11年7月