シリーズ暮らしの知恵

21世紀へ引き継ぐ心


日本語教育には老人パワーが必要 国定教科書世代の出番です

よこやま・やすひろ
大正14年生まれ
主な職歴・役職 千代田区立麹町小学校長兼幼稚園長、全国連合小学校長会長、教育職員養成審議会委員、千代田区教育委員


岩科学校
『尋常小学国語読本巻三』(2年前期)「をの の たうふう」 小野道風(おののとうふう/896〜966年)

平安時代の有名な書家です。根気、辛抱、勤勉が求められた時代です。「柳の枝に飛びつく蛙」という言葉と、それを見つめる小野道風の挿絵は、幼心(おさなごころ)にしっかり刻まれました。その後、不撓不屈、堅忍不抜、刻苦勉励などの四字熟語や「精神一到、何事か成らざらん」などの格言に出会うと、よくこの場面を思い出しました。