新発田市の総人口に占める65歳以上の割合は 26.3%。
全国平均の20%を大きく上回り、増加傾向にあるという。(平成22年度国勢調査より)
看護師でもある主催者・コーディネーター役を務めた渡部美記子さん、ケアマネジャーの高橋まゆみさん、
そして、家族で介護をされてきた経験者2名による「こころのシンポジウム」が初めて開催されました。
介護制度から、医療現場から、そして、家族、地域など多方面からの意見交換が行われました。
介護の問題を正面から語り合い、本音で向き合うものとなりました。
新発田市は越後平野の北部に位置する、新潟県北部の中核都市です。
また、加治川などを水源とした水田が広がり、県下有数の良質な米の産地としても知られています。
新発田藩の城下町として栄えた市街地は新発田城を代表とする歴史的建築物が多数あり、
今も城下町当時の区割りや道、新発田川などの水路がかつての姿をとどめています。
新発田市は越後平野の北部に位置する、新潟県北部の中核都市です。
平成26年3月29日(土)
サンワークしばたにおいて「無理なく介護をつづけるには・・・
一人ひとりのこころを大切に…」と題し、パネリストには、地元在住で介護を経験されてきた主婦代表の居城紀枝子さん。
介護保険において、デイサービスや訪問介護などを受けるときに、その窓口となって介護サービスの計画を作り、相談にのってくれる介護のサポーター役のケアマネジャー高橋まゆみさん。
そして、「くらしのこころ学」のメンバーであり、夫の祖母の介護を通じて子育てを学んだという立石和代さんの3名によるこころのシンポジウムを開催することが出来ました。
パネリストは、参加目標を30名と決め新発田「くらしのこころ学セミナー」の仲間や他の方にもお願いし呼びかけました。
でも、目標を達成することが出来ませんでしたが、お越しいただいた方たちからは、「人それぞれの思いが聞けて良かったよ」「また参加したい」「後悔しないように頑張りたい」という声を聞くことができました。
オープニングは、夫にクラシックギターの演奏をお願いし、会場の雰囲気もなごみスタートすることが出来ました。
内容的にはパネリストからも会場からも本音の話が聞けたのは良かったと思います。
介護する側だけでなく、介護される高齢者の心のケアを家族だけでなく、地域でも考えていくことが大切になってきていることを知るきっかけにもなりました。
今回こころのシンポジウムを開催できたことで、以前からやりたいと思っていた地区で「くらしのこころ学セミナー」の開催が出来ることになったことは、大きな収穫でした。
それと、来年もこの場所でこころのシンポジウムを開催することを参加してくださった方と約束できたことも良かったと思います。
また同じテーマでパートⅡの開催を考えています。「くらしのこころ学セミナー」の開催を定期的に行い、たくさんの方に心の内を話していただき、しっかりと聞かせていただく学びの場をこれからも続けたいと思います。
( 記事:渡部美記子世話人代表 )
アンケートから…
昨年に引き続き「こころのシンポジウムin松江」が3月21日(金・祝)、
冬に逆戻りをしたような寒さの中、宍道湖畔にある松江市総合福祉センターで行われた。
会場からは、雲の合間から澄み切った青空と、山の上には松江城も見えていました。
会場には、若い人からご老人まで幅広い年齢層の参加者があり、
「人を思うやさしさを磨こう…一人ひとりのこころを大切に…」をテーマにシンポジウムがスタートしました。
パネリストの紹介が終わり、初めにくらしのこころ学協議会・アドバイザーの中原一磨さんが、長年奥様と共に蓮根の生産を続けてこられたお話。
また、小学生のころ初めて父に殴られたときに“父に負けたくない”と強く思ったことが、子育てに影響していると話されました。
娘さん3人がそれぞれに性格が違い、2番目の娘さんがいじめにあっていたことをきっかけに、子育てを奥さん任せになっていたことに気づき、中学校の役員さんを受けられたことなどを通じて「自分の生きてきたままを子どもたちに伝えてきた。
自分も親のように生きてきている。毎日の積み重ねで、私の生き方が、子どもたちの心に生きてくる」とお話しくださいました。
2人目は、松江市在中の目次知浄さん。目次さんは、浄土真宗本願寺派の女性布教使をされており、ボランテァで子どもからご老人まで、さまざまな方々と交流を持っておられ、「む」「ほ」「ふ」と、3冊の詩集を出しておられます。
松江(ご主人のお里)に越してこられて20年になるそうです。
今、人々は、ほこりを持って生きているか。親は、子育ての中で自尊感情を高めるかかわりを持てているのかを、危惧していると話されました。
3人目は、市井の人として松江市在住の中村清志さんです。
中村さんは、島根県立松江東高校の元校長先生で、ご家族との関わりの中で思うことをお話しくださいました。
居て欲しいときに、居てくれることがありがたい。以前、職場で倒れて病院に運ばれたときに、ベッドの横で泣いている奥さんの姿を見て、“自分のために泣いてくれる人がいる、生きたい。
生きていたい”と初めて思ったというエピソードなどをお話しくださいました。
パネルディスカッションでは、会場の方から、結婚して1年が経っての思いを、「子どものころから祖父母と両親の中で育ち、親との同居には憧れがあり、夫の家族と同居した。
現実は、難しいとご主人にも話をしいる。今頃は、お姑さんに分かっていただけるように自分の気持ちを伝えるようにしている」という話から、「パネラーの皆さんは、ご家庭が円満にいく秘訣は?」という問いに、パネラーの経験談でお応えしていました。
その中で中村さんが、ご自身の失敗談、
「心に残るキズです。後悔であり、宝です」 と。私自身の心にも響いてきました。
最後に、主催者の山本さんから、昨日まで体調を崩してしまい奥さんの看病で元気になれ、感謝していると話され、会場全体が家族と向き合う貴重な時間に感じられました。
( 記事:池添昭子世話人副代表 )
アンケートから…
「ありがとう」「ごめんなさい」家族 お互いの思い 受け止めていますか? をテーマに、毎月「細江くらしのこころ学」(静岡県浜松市北区)を主宰する小林すみ江さんが「こころのシンポジウム」を開催しました。
小林さんが友人、知人を誘って、お互いが自分自身を見つめ、そして、関わる多くの人に自分の人生をもっと良くしていくかを共に考える場が「くらしのこころ学」です。
そして、そこで学び合った生き方、暮らし方をより一層地域に伝えるために、こころのシンポジウムを開催しました。
少し風が冷たいが、よく晴れた3月16日(日)
静岡県浜松市北区細江町の100メートル程の公園山にある「奥浜名湖」国民宿舎で「こころのシンポジウムin浜松」を開催しました。
オープニングはピアノの先生をされる河合良子さんの演奏で、「ふるさと」を歌ってのスタートです。
シンポジウムが進む中、最後まで弾き続けていただいた演奏は素晴らしく、優しい音色が流れる会場の雰囲気を一層和らげる効果が生まれていました。
コーディネーターの小林すみ江さんが、パネリストを紹介しました。
1人目は、くらしのこころ学全国協議会・世話人代表の佐藤直江さん。
何日も口をきかないご両親の喧嘩で冷たい空気の家庭が辛かったこと。ご主人に対する愚痴を娘さんにこぼしてきたこと。
何事も自分が我慢すればいいと耐え続け心の病になってしまったことなどを話されてましたが、「くらしのこころ学」で学んでいく中で、無理な我慢をすることより、上手に自分の気持ちをご主人に伝えて行くことが、とても大切なことだと気づき、家族との毎日の触れ合いの中で、意識して温かい家庭を作ろうと生活されている優しいお母さんでした。
2人目のパネリストは、会社員の20歳の鈴木孝平さん。
不器用で要領の悪い自分は、仕事のことで先輩に迷惑をかけてばっかりと落ち込んでいたが、祖父母の毎日の温かい言葉や他人の言動に、いろいろと励まされ、気づくことが出来た。
楽を求めていたら仕事もやりがいがなくなる。
やりがいと達成感が欲しいから、少し大変かなぁと思えるこの仕事で良いのだと思え、ホッとした。
そして、少し障害のある兄にどうして自分の気持ちが分からないのかと求めたこともあったが、自分に思いやりがなかったんだと反省している。
家族は自分が成長するために、ありがたい存在なので、家族を喜ばせたい、親孝行したいと、いつも思っている心優しい青年です。
3人目は、小学校教師の宇田川雅代さん。
小学校のころは、放課後遅くまで学校で遊んでいた善き時代を経験しているから、今の生徒たちの厳しい、淋しい現実に涙を流していると。
涙もろい先生はかわいい生徒たちの家庭のしつけの穴埋めもされることがあるという。
身体測定の先生に「ありがとうございます」が言えない子もいるとか。お互いに「ありがとう」と言える人になってもらいたいと願い、行動する温かな先生でした。
会場からは、介護という大事な仕事の中で、介護されるご本人の気持ちに寄り添うようにと、ご自分を磨いているという話が出ました。
子どもさんへの心配りの話には、親としてジンときました
コーディネーターから会場の皆さんに、「ここ数日で、『ありがとう』『ごめんなさい』と言ったことはありますか?」と言う質問があり、手を上げる人が多かったことに、何かホッとする気持ちになりました。
改めて、大切なことをシンポジウムを通じて実感することができました。
( 記事:澤木智恵子協力スタッフ )
アンケートには・・・