育児から育自       

  

自立とは「ひとりだち」と辞書にありました。

子どもの「ひとりだち」は、手づかみでご飯を食べることから始まって、つかまりだち、歩行、排泄、言葉と見える心身の発達と、目に見えないけれども、人として成長していく上で、とても大切な心の発達があると思うのです。

精神的な自立ができていなければ、ひとりでご飯を食べようとする気にならないだろうし、「おしっこがでた」と知らせることもないと思います。

心身の発達はその子によって差があるし、形ばかりに自立を求めると、おむつは離れたけれど、おねしょが始まったということになりかねません。

私は、1歳6カ月になる男の子と生後2カ月の女の子の孫と同居しています。毎日一緒に遊んでいるわけではありませんが、2〜3日おきに出会う時の孫のしぐさ、表情には目を見張るものがあり、とても新鮮でその都度発見があります。

こんなにいろいろなことに興味を示し、何でもいたずらしてみよう、何でもやってみようと一時もじっとしていない1歳半の孫との遊びは疲れますが、大人心をさわやかにし、寿命も延びるような気分です。

危険なことを注意して教え、やってはいけないことだけを何回も繰り返し言っていくことで、いたずらの限界を理解しているようです。

子どものやる気をなくさないように、危険のないように見ていてやれば毎日何かを覚えていく、そんな気がします。「自立」とともに大切なことが「自律」。友達や家族を思いやる心、優しさは「自律」の心から育つと思います。

多くの人と接し、多くの友達と遊ぶ中から子どもは「自立し自律できる子」に育っていくと思います。「自立し自律できる」とは人とつながることと言えるかも知れません。